【飛騨金山駅 / 夜の散歩】(岐阜県下呂市)ゲーム『SILENT HILL f』のモデルとなった、迷宮のような筋骨路地

岐阜県下呂市飛騨金山駅駅とその周辺

昭和初期の面影を残す飛騨金山駅の木造駅舎外観、夕暮れの光に照らされている

JR高山本線・飛騨金山駅。開業当時から時が止まったかのような、重厚な木造駅舎が旅人を迎えてくれます。ここは今、世界的なホラーゲーム**『SILENT HILL f』**の舞台モデルになった街として、静かな注目を集めている場所でもあります。

駅周辺の様子

飛騨金山駅の待合室内部、改札のないシンプルな構造

駅舎の中に一歩足を踏み入れれば、そこには古き良き鉄道旅の情景が。改札口のないシンプルな構造に、どこか懐かしい安心感を覚えます。

飛騨金山駅前のアーチ型モニュメント、「WELCOME」の文字とギフチョウのデザインが施されている

駅前で迎えてくれる「WELCOME」のアーチ。あしらわれたギフチョウのデザインは、ここが貴重な生息地であることを教えてくれます。街の入り口に、その土地の自然が誇らしく描かれているのは素敵ですね。

日没直後の飛騨金山の街並み、昭和レトロな建物が続き空はまだ青みを残している

日没直後、空が「ブルーモーメント」に染まる時間。昭和レトロな建物が並ぶ通りには、現実感と非現実感が入り混じる、なんとも言えない不思議な引力が漂っています。

人通りのない薄暗い飛騨金山の街路、どこかホラー的な静寂が漂う

歩いていても、すれ違う人はほとんどいません。シーンと静まり返った空気に、ふとゲームの世界に入り込んだような錯覚を覚えます。この街が舞台モデルに選ばれた理由を、理屈ではなく肌で感じた瞬間でした。

山間の街に急速に訪れる夜、建物の輪郭がシルエットになり始めた薄暮の飛騨金山

山に囲まれた街の夜は、驚くほど早く訪れます。山の稜線に太陽が隠れた途端、周囲の光がすーっと消えていき、街全体が深い夜へと飲み込まれていきます。

馬瀬川のほとりに佇む住吉権現・子守地蔵の祠、隣には両面宿儺を祀る石碑がある

馬瀬川のほとりに佇む、静かな祠。その傍らには、飛騨に伝わる伝説の異形、**「両面宿儺(りょうめんすくな)」**を祀る石碑がありました。土地の伝説が、今もこうして日常の風景に溶け込んでいる……。飛騨の奥行きの深さを感じずにはいられません。

夕焼けに染まる飛騨金山の空と、背後にそびえる名もなき山のシルエット

空が茜色から紫へと移り変わる、もっとも美しい時間。黒く切り取られた山のシルエットが、この街が山と共に生きていることを無言で語っています。

旧飛騨街道と思われる幅の狭い石畳の通り、古い建物が両側に続く

ふと迷い込んだ、細い石畳の道。かつての飛騨街道でしょうか。往時の賑わいの記憶が、建物の壁や足元の石に染み付いているような……そんな気配さえ感じます。

夜の商店街に戻ってきた様子、街灯の明かりがホッとした安心感を与えている

暗い路地を抜け、再び商店街へ。一つひとつの街灯が放つ明かりが、これほどまでに心強く、温かく感じられるのは、夜散歩の不思議な魔力かもしれません。

橋の下に延びる「筋骨」と呼ばれる飛騨金山特有の細く狭い路地

飛騨金山を象徴する**「筋骨(きんこつ)」**の入口が目に入りました。公道でありながら私有地をすり抜けるように通る、迷路のような極細路地です。橋の下さえも道にしてしまうその佇まいに、この街のしなやかな生活の知恵を感じます。今回は中まで入らなかったので、次回はぜひ昼間に歩いてみたいと思います。

夜の飛騨川に架かる橋から見た漆黒の川面と対岸の街灯り

飛騨川に架かる橋の上から。川面は吸い込まれそうな漆黒、対岸の街灯りがかすかに揺れるだけ。都会では決して味わえない「本当の夜の暗さ」がここにありました。

飛騨金山駅のホームの明かり、暗闇の中で温かく光っている

ようやく駅まで戻ってきました。遠くにホームの明かりが見えたときの安堵感。暗く、どこか神秘的な山間の街を歩き抜けた後だからこそ、その灯火はこの夜で一番の温もりを持って、私を迎え入れてくれました。

飛騨金山駅の周辺を歩いた動画

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