【福島駅 夜散歩】聖天通商店街・浄正新道・銭湯——梅田隣の下町を歩く(大阪市福島区)

全国的には「福島」といえば福島県・福島市かもしれないが、関西では「福島」といえば大阪の福島だ。そのJR大阪環状線・福島駅の周辺を歩いてみた。
このエリアには「福島」を冠した駅が3つある——JR福島駅、阪神福島駅、JR新福島駅。いずれも徒歩数分の距離に点在している。大阪駅(梅田)のすぐ隣という立地でありながら、下町の空気が色濃く残る街だ。
北口を出るとミスタードーナッツの前に数人の若い女性が立っている。おそらくガールズバーの呼び込みだろう。料金表を押しつけてくるわけでもなく、ただそこに立っている。その横を通り過ぎ、夜の街へ出る。
聖天通商店街と駅周辺

駅から北へ出て左に進むと、大和田街道と梅田街道が交わるエリアに出る。右折すれば聖天通(しょうてんどおり)商店街の入り口だ。路面に反射するネオンサイン、立ち呑みの看板、スポーツ観戦と駄菓子を告げるのぼり——夜の商店街らしい雑然とした景色が続く。

商店街に入ると、居酒屋の前に立つ男たちがぽつぽつと声をかけてくる。派手な賑わいというわけではないが、人通りは途切れない。商店街の街灯には「売れても占い商店街」というのぼりがある。さっそくの駄洒落だ。

さらに尼崎方面へ歩くと、街灯の色が柔らかく変わり、帰宅を急ぐ人の姿がちらほら見えてくる。大阪駅の隣にある駅の周辺とは思えないほど静かだ。
南口の高架下と路上飲み

いちど駅方面へ戻り、今度は南口側へ。北口とは雰囲気が変わり、高架下を中心に飲食店が密集している。金曜の夜ともなれば、相当な人出になるだろう。

狭い範囲に飲み屋がぎっしりと詰まっている。どこからともなく笑い声が漏れてくる。

歩道にまではみ出したテーブルと椅子、そこでグラスを傾ける人々。グルメの街・福島らしい外飲みの光景だ。
浄正新道と路地の銭湯

ふと横に目を向けると、「浄正新道(じょうしょうしんみち)」という名の細い路地がある。中へ入ると古い建物が並び、昭和の雰囲気が残っていた。

路地の奥に、小さな店が灯りを点している。看板らしい看板はなく、暖簾だけがかかっている。

居酒屋が並ぶ一角に、銭湯の暖簾が現れた。今も現役で営業しているようだ。路地の中に銭湯——この組み合わせが大阪らしいと思う。

路地を抜けると、梅田の高層ビル群がすぐそこに見える。路地と高層ビルが数百メートルの距離で共存しているのが、この街の特徴だ。
福島駅周辺を歩いた動画
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